結婚相談所は100年以上も前からあった!?
結婚相談所はいつ頃からあるのか、皆さんご存知ですか?
婚活は2008年頃からブームになりましたが、結婚相談所はその頃からできたものではなく、実はずいぶん昔からあるサービスなのです!
<古代日本>
古代日本では、鎌倉時代から「仲人」という人がいて、婚約の仲介をするという伝統がありました。
当時は戦争で夫を失ってしまった女性に新たな男性を相手を紹介していたようで、これが現代の結婚相談所の起源だとも言われているのです!
今から700~800年も前に異性を紹介する文化があったんですね!
<お見合いサービスの始まり>
「お見合い」という形をとるようになったのは、江戸時代の中期から後期頃だそうです。
男女それぞれの世話人が、お見合いの場を提供していたと言われています。
江戸時代の結婚相談所は「肝煎(きもいり)所」と呼ばれており、武士から町人まで、幅広い階級の人たちが利用していました。
「慶安」という人が結婚媒介業を行っていたそうですよ。
自由な恋愛が許されない時代だったので、このような施設は重宝されたことでしょうね。
<結婚相談所の起源>
本格的に結婚相談所が始まったのは、明治13年(1880年)5月、大阪で、山口吉兵衛という人が許可をもらい、「養子女婿嫁家妻妾縁組仲媒取扱所」という、現代でいう結婚相談所を開いたことが始まりだと言われています。
当時は、幕末の戦争で若い男性が減っていたことと、大都市へ人口が増加したことによって結婚相談所のニーズが広がり、非常に繁盛したそうですよ。
つまり、大都市では独身者が増え、地方では若者が減ったために、親戚を頼りに相手を探すことが難しくなったことによって結婚相談所が生まれたということですね。
とは言え、時代も時代だったため、結婚相談所が爆発的に人気が出たわけではなかったのです。
<現代の結婚相談所の始まり>
現代のような結婚相談所は、昭和時代に入ってから至るところに多く設立され、広まったのです。
昭和8年(1933年)に東京に初の公立の結婚相談所が開設されました。
第二次世界大戦後の昭和27年(1952年)には、有名人が設立した結婚相談所が話題になり、マスコミの力などもあって広く知れ渡ったそうです。
この頃からやっと現代のような結婚相談所の形ができたんですね!
結婚相談所よりも歴史は若い!結婚情報サービスの始まり
昭和40年代後半(1970年代~)に結婚相談所とは別に、結婚情報サービスが始まりました。
ドイツのアルトマンシステム社という事業が、「結婚相手は化学的な手法で見つけられるか?」ということを調べるシステムを開発し、日本のマーケットリサーチのために進出しました。
そして、このシステムが後に現代の婚活サイト、婚活アプリなどの「結婚情報サービス」に使われていったのです!
このシステムは、入会している会員の登録情報や、職業や収入などの社会的条件、心理テストの結果などをコンピュータシステムで管理・分析し、適合性判断を行います。
そして、異性会員の中から、最も適合するパートナーの情報をデータによって紹介するという画期的な内容だったのです!
このシステムがドイツ以外でも使えるかどうかのリサーチを日本で行ったそうです。
その結果、日本に受け入れられ、婚活ブームの頃に社会的に認知されるようになり、利用者も増加しました。
結婚相談所の歴史も古いですが、結婚情報サービスも既に40年以上もの歴史を持っているのです!